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「Go Viral! Ways to Resist the Social Immunity(社会的免疫に抵抗する方法)」は、日本の現代アーティストである(euglena)、菊地良太、小寺創太、半田颯哉らが参加するオンラインアートプロジェクトです。
本プロジェクトではもともと生物学用語である「Social Immunity(社会的免疫)」という言葉を、社会の主流の価値観から外れた人々を「社会の異物」として排除しようとする社会的意識のこととして比喩的に捉えています。本プロジェクトで紹介される作品は、いずれも公共空間に介入し、ウイルスのように社会に蔓延することで、このような排除に抵抗する方法を示しているものです。
鑑賞者は東京周辺を探索し、本プロジェクトのウェブページに掲載された地図を頼りに作品が実施・制作された場所にアクセスしていきます。指定されたそれぞれの地点を訪れることで、鑑賞者は作品の画像にアクセスし、その痕跡の一端に触れることができます。一部の作品はウェブサイト上で画像を見ることができるだけでなく、実際に現地に設置されています。
この数年間、人類はウイルスとの戦いを続け、健康と日常生活の回復を目指し、集団免疫の獲得に努めて来ました。免疫は身体を守るために有益なものですが、一方で、アレルギー反応を引き起こすこともあります。アーティストたちは、多数派の論理でなされる抑圧的な「免疫」に抵抗するために、ウィルスのように戦っていくのです。
Go Viral! Ways to Resist the Social Immunity is an online art project featuring the works of Japanese contemporary artists: (euglena), Ryota Kikuchi, Sota Kodera, and Souya Handa.
The concept of "social immunity" –- originally a word from biological term -– metaphorically symbolizes the marginalization experienced by individuals who fall outside the boundaries of dominant societal values. The artworks showcased in this exhibition demonstrate ways to resist such exclusion, by intervening in public spaces and spreading throughout society like viruses.
Audiences can explore the streets around Tokyo to discover the physical locations where these artworks were created. By approaching specific points marked on a map, viewers can access images of the artworks and trace the artistic process. Some works are not only visible on the website but also placed on-site. Additionally, there will be a hidden method to view all of the artworks without physically visiting the locations like a easter egg.
In these years, humanity continues its battle against the virus and strives to achieve herd immunity, aiming to restore our health and daily lives. While immunity can be beneficial, it can also lead to allergic reactions. Artists go viral, like viruses, to resist the oppressive force of social majority immunity.
作品も私も幽霊のようなものかもしれない。
霊感がある人が認識されてはじめて幽霊が存在がするように、
発見されて初めて作品は語り始める。
Tranquil signal(ささやかなサイン)に出会う日まで。
Tranquil Signal by Nature Madeは、植物の花びらや葉っぱで作られたリボンを猫じゃらしにつけてまわるアートプロジェクト。環境負荷のかからない自然由来の糊を使用しており、雨が降ると糊が剝がれ、リボンが取れて元通りとなる。
作品画像に続いて表示されるテキストは、本プロジェクトのためのアーティストによる書き下ろし。
フリークライマーでもある菊地良太は、その独特の視点を美術表現へと変換させ、都市や風景に内在する様々な領域や境界線を可視化させる作品を発表している。菊地の作品によって、我々はこれまでとは異なる街への視点を得ることができる。
《調教都市》は、排除アートをその上に身体が置かれることを拒む台座と捉え、小寺自身がその身を置くことで台座と身体の間の強引な関係性を作り出す作品である。また、排除アートをSMプレイの責め具に見立て、自らそこに身を置くことによって、社会の敵意を自身の悦びへと転換させる試みであるとも言えるだろう。
《ARTISTS ARE PRESENT.》は、水を用いてグラフィティを描く「合法的なストリートアート」への挑戦である。マリーナ・アブラモヴィッチの作品から引用されたこのフレーズは、検閲と闘い、経済的・政治的困難へ抵抗し、非生産的な個人というレッテルを貼られることを拒否する、アーティストの想いを込めたステートメントとして機能する。
As an artist, I prefer to be a virus rather than be a pat of immunity.
2023 Produced by SOUYA HANDA PROJECTS